【書評】10倍速く書ける 超スピード文章術(上阪 徹著: ダイヤモンド社出版)

 

 

文書を書くことに関して、得意な人は少ないのではないだろうか。

言い回しだったり、感情の表現を文字にするのが難しかったりと...

私自身も、昔は文章を書くという行為は苦手な側の人間だった。

 

しかし、不思議なもので、文章とは考え方を改めることで、スラスラと書けるようになる。

本書では、こう書かれている。

「どう書くか」より「何を書くか」

 というのは、上手い文章を書く必要がないということだ。

つまり、ビジネスで使う文章には、文才は要らないという意味である。

 

 

読者にとって面白い内容を書く

本書では、読者を明確にすることに重点を置いている。

読者は何を知りたいのか。

自分目線で文章を書くのではなく、読者が読んでいて面白い内容を書くことが大切だ。

 読者が読んでいて退屈するような内容であれば、読者はすぐ読むことを辞めてしまうだろう。

例えば、ネットサーフィンをしていて、これは参考にならないサイトだなと思った瞬間に、そのページから離れることはないだろうか。

まさにそれと同じことである。

読まれる文章を書くには、読者目線で内容を書いてくことが大切である。

 

 

素材を集めて、文章を書く

素材とは、本書ではこう書かれている。

読み手に「これを伝えたい」と思う内容そのもの

1.独自の事実

2.エピソード

3.数字

(本書p44)

分かりやすく言えば、本の目次のようなものだろうか。

 素材がないと、もちろん文章は書けない。

逆に、素材があればあるほど、長い文章がつくれるのだ。

 

書き出しは、読者に興味を引き出させる文章を書く

 書き出しはとても重要だ。

なぜなら、読者は書き出しを見て、その文章の内容を読むか、読まないかを決める。

書き出しに、自分の興味が引かれないことについて書かれていても、そりゃ、読む気は起きない。

また、書き終わりには、「まとめ」や「結論」を書くことがオススメと本書では書かれている。

 

本書について

本書では、素材の見つけ方や素材を文章にする際の順番、ケース別の速筆術等が書かれている。

特に、書評ブログの筆速術についても書かれていて、書評ブログを行っている私にとっては大変参考になった。

具体例も多く挙げられていて、とても分かりやすく、内容がインプットしやすい。

日常で、文章を書く機会は多くある。

苦手な文章を克服したい、スラスラ文章を書けるようになりたい方には是非おすすめしたい本。